奈良県立医科大学 放射線腫瘍医学講座-附属病院・放射線治療科

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教授挨拶

 当教室のホームページをご覧くださいましてありがとうございます。2023年7月1日付で奈良県立医科大学放射線腫瘍医学教室教授を拝命しました礒橋文明(いそはしふみあき)と申します。

 当教室は大変長い歴史があり、起源は、昭和43年4月に開設された奈良県立医科大学附属がんセンター診療部門にさかのぼります。当時は放射線科の高田博教授が兼務されていました。昭和45年4月、三浦貴士教授のもとで腫瘍放射線学教室の新たな歴史が始まり、昭和54年10月からは濱田信夫教授、昭和63年4月からは大石元教授が活躍され、着実に発展してきました。平成16年4月、附属がんセンターの廃止に伴い、腫瘍放射線学教室が放射線腫瘍医学講座に変更となり、平成17年4月に長谷川正俊教授が着任されました。令和4年3月、長谷川教授定年に伴い、礒橋文明が令和5年7月1日より着任しました。

 医学部の「放射線腫瘍医学講座」および附属病院の「放射線治療科」では、悪性腫瘍の放射線治療を中心に腫瘍学全般を対象とする放射線腫瘍学の分野において、幅広く、臨床、教育、研究を行っています。臨床では、通常の外部照射に加えて、最先端の高精度治療(画像誘導を併用した強度変調放射線治療や定位照射)に取り組んでいます。小線源治療においても最新の設備を備えており、婦人科癌に対する画像誘導小線治療や前立腺小線源治療講座と協力して前立腺癌に対する小線源治療を積極的に行っています。

 最先端の癌治療の臨床のみでなく、これに対応した教育(医学部学生、大学院生、研修医、専攻医等)も積極的に行い、放射線治療専門医の育成にも力を注いでいます。本邦では、従来、放射線治療があまり重視されていませんでしたが、近年の癌治療では非常に重要な役割を果たすことが期待され、患者が急激に増加しています。特に本学では、都道府県がん診療連携拠点病院としての専門的な癌診療、地域連携、専門医養成、さらにがんプロフェッショナル養成基準推進プランにおける専門的な癌教育も担当しています。

 研究面では、最先端の放射線治療に関連した種々の臨床研究(高精度放射線治療、画像誘導放射線治療、各種放射線治療の標準化・個別化、治療関連情報、他)、基礎研究(放射線感受性に関与する分子生物学、癌幹細胞を標的とした低LET・高LET放射線治療、線量分割の最適化、他)に取り組んでいます。

 このように当科では、現在可能な最高の放射線治療を患者様に提供すると同時に、明日の癌治療を創造していきたいと考えています。大学院生やレジデント、研究生として、若い優秀な人材の参加を期待するとともに、患者様のご来院、ご紹介を心よりお待ち申しております。

放射線腫瘍医学講座 教授
放射線治療科 部長
礒橋 文明


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