奈良県立医科大学 放射線腫瘍医学講座-附属病院・放射線治療・核医学科

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教授挨拶

医学部の「放射線腫瘍医学講座」および附属病院の「放射線治療・核医学科」では、悪性腫瘍の放射線治療を中心に腫瘍学全般を対象とする放射線腫瘍学、放射性同位元素を診断、治療に利用する核医学という二つの分野において、幅広く、教育、研究、診療を行っていますので、その概要を紹介させていただきます。

放射線腫瘍学の分野では、多くの講座、診療科と連携して、悪性腫瘍の分子生物学、診断学、治療学等についての教育、研究、そして診断から放射線治療、化学療法等にいたる一連の診療を行っています。特に放射線治療においては「切らずになおす癌治療」をモットーに、最新の画像誘導機能を装備した放射線治療装置を導入して、最先端の高精度癌治療(画像誘導を併用した強度変調放射線治療等)に取り組んでいます。
現在、診療では、外部放射線治療用の高精度リニアック3台(TrueBeam STx、Trilogy、Novalis:いずれもExacTracが附属)、高線量率密封小線源治療装置1式(マイクロセレクトロン)、前立腺癌ヨードシード永久挿入治療設備1式を使用中で、さらに骨転移に対するストロンチウム89治療(メタストロン)、悪性リンパ腫に対するイットリウム90標識抗体治療(ゼヴァリン)等も実施しています。毎日の外来診療の他、放射線治療科のベッドが11床あり、病棟診療にも対応しています。
最先端の癌治療の臨床のみでなく、これに対応した教育(医学部学生、大学院生、研修医、専攻医等)も積極的に行い、放射線治療専門医の育成にも力を注いでいます。本邦では、従来、放射線治療があまり重視されていませんでしたが、近年の癌治療では非常に重要な役割を果たすことが期待され、患者が急激に増加しています。特に本学では、都道府県がん診療連携拠点病院としての専門的な癌診療、地域連携、専門医養成、さらにがんプロフェッショナル養成基準推進プランにおける専門的な癌教育も担当しています。
研究面では、最先端の放射線治療に関連した種々の臨床研究(高精度放射線治療、画像誘導放射線治療、各種放射線治療の標準化・個別化、治療関連情報、他)、基礎研究(放射線感受性に関与する分子生物学、癌幹細胞を標的とした低LET・高LET放射線治療、線量分割の最適化、他)に取り組んでいます。

核医学の分野では放射性同位元素を用いた種々の検査、治療等の診療とこれに関係する教育、研究を行っています。形態のみではわからない機能の評価が可能で、腫瘍、循環障害、機能・代謝異常等の広い範囲に応用しています。核医学診断が主体ですが、核医学治療(ヨウ素内用療法、前述のストロンチウム治療、イットリウム治療等)にも対応しています。

放射線腫瘍医学講座 教授
放射線治療・核医学科 部長
長谷川正俊


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